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2013年10月

2013年10月13日 (日)

「北アルプス全脊梁トレース」に王手

昭和51年に大学に入学して以来「青春を山に賭けて」きました。ワンダーフォーゲル部に所属し、山岳部の合宿にも参加。山行日数は365日を超えていると思います。

 

 

 

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2008年に山登りを再開してから、夏山に出かけておりました。2012年にどれだけ山を歩いたかなあ、、と作図してみると、あと4か所で北アルプス全脊梁(西穂~三俣~劔三の窓:三俣~日本海)をすべてトレースすることがわかりました。
1)白馬(三国境)~日本海
2)唐松~不帰キレット~白馬鑓
3)烏帽子~船窪~針ノ木
4)薬師~五色が原

2012年の夏はよく山登りをしました。劔早月尾根日帰り、ラン仲間との燕岳日帰り、黒部源流赤木沢、娘たちと雷鳥沢にテントを張り立山三山。そして9月にテントを担いで烏帽子~船窪~針ノ木を縦走しました。

2013年、薬師~五色が原を歩くために第4回北アルプスパノラマトレイルに参加。

最後は「白馬(三国境)~日本海」です。日本海に出て「全脊梁トレース」を完了する予定。それを来年にKとテントを担いで縦走するか、朝日小屋に泊まり、一気に下るか。一年かけて、作戦を練るのがまた楽しい。そのためには、唐松~不帰キレット~白馬鑓を歩く必要があります。仕事柄夏季休暇がないので、10月11日(金)は休暇をもらっていました。

10月11日(金)
始発の難波行急行に乗り、特急 のぞみ→しなの→あずさ を乗継11時すぎに白馬駅到着。
ゴンドラ、リフトを乗継八方池山荘を12時25分発。
前線が通過前の好天のひと時。今回は、夏にぎっくり腰を起こし、まだ鈍痛が残っているので、テントでなく、山小屋泊まり。なのでおいしい食べ物とウイスキー、三脚も持参。ゴンドラ乗り場で荷物を計ると11㎏にもなっていました。
13時05分八方池到着。

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写真を撮り「イワナ寿司」を。今日は唐松山荘まで。急ぐ必要もなく、14時50分唐松山荘到着。稜線に出たとたん、黒部側からの強風。劔がよく見えます。

小屋でゆっくり。今回は100均で買った汗拭きシートまで持ってきました。山登りで初登場。気持ちよろしいなあ。これがなければ、登山がなりたたない最低限の荷物(お酒は別)で登るのが自分のスタイルでしたが、、こうやって快適性を追求するのは~ 堕落なのだろうか? ビールを飲みながら小屋に置いてある「岳人」をゆっくりと読む。これも快適だなあ。混雑している、すし詰めの小屋に泊まる山登りはしたくないけど、これもこれからの体力を考えるとエエかもですね。

10月12日(土)
午前5時30分の朝食まで、ぐっすりと寝ました。新築のガラガラの山小屋は快適でありました。一晩中強風で、ガタガタを音がなっていたのは覚えております。食堂からは劔が見えます。同室であった、九州から来た男性が「ヤマテン」の情報を教えてくれました。白馬岳の予報は、風速20m 雨、雪になり午後からマイナス3℃。五龍岳から遠見尾根を下山予定だけど、このまま八方尾根を下山すると言ってました。

午前6時05分
唐松山荘出発。東の空は晴れています。最初の登りは唐松岳。 西の空は悪天の兆し。小屋には10名ほどの宿泊者がいましたが、女性2人が不帰キレットを越えて白馬方面に向かいました。小屋の朝食をとらずに5時30分に出発していきました。小生以外の登山者は、ウインドブレーカーか雨具の上着は着ていますが、登山ズボンです。10月の悪天が予想され、強風なのだから最初から雨具のズボンもはいておくべきでせう。

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登山ブームですが、学生のクラブとか町の山岳会に所属して先輩から指導を受ける登山者は少ないようです。夏山の延長で来ているのでしょう。悪天に遭遇しなかったら、こんなもんやな、ですまされますから。

不帰のキレットを通過し、「天狗の大下り」の登り返しです。すこし雨がパラつきだしました。上を見上げると、先発している女性2人がザックを下すので雨具をはくんだな。と思ったらザックカバーだけ。そこで女性二人に追いつきました。「冬山によくいかれるのですか?」「里山だけです」。登山中に他人がとやかく言うのは迷惑な話ですが、この強風なのでおせっかいですが「強風で体温が奪われるので雨具の下をはかはった方がエエですよ」。「天狗の大下り」の登り返しは標高差300mほどです。ダイトレ全山の累積標高差は3860mでした。空気は少し薄いのですが、ガンガン登りすぐにプラトーに。案の定ミゾレが。ザックを下して、オーバー手袋を。そして取って置きのパワージェル。ストックなしでは立っていられないぐらいの強風です。そしてミゾレからアラレに。バラバラと雨具をたたきます。オーバー手袋を浸透してウールの手袋がびちょびちょに。冬山では手袋は濡れません。だから「ミゾレはいやらしい」。

こんな時に今大流行の「タイツ」なんかで登っていると保温力がないので低体温症になるでせう。昔「綿のシャツ」で凍死していたのと同じような、初歩的は遭難が今後起こるかもしれませんね。

9時30分営業を終えた天狗山荘に到着。ここは黒部側からの烈風はあたりません。給水とソイジョイをほうばります。地図で再確認。ここから稜線をコースタイムで20分歩いたら、鑓温泉への下降点です。この状況であと3時間ほどかかる白馬山荘までいくこともありません。と言うか、小生の目的の「全脊梁トレース」はこの分岐点までトレースできたら「王手」がかかります。それに、この気象状況であれば、これ以上稜線上にとどまるのは危ない。

天狗山荘から稜線に戻りました。指先の感覚がなくなってきました。ちょいヤバ。コースタイムが20分だから15分ぐらいで分岐点だろうと歩きますが、強風で結局20分かかりました。

学生時代、ネパール遠征前に小生がリーダーで厳冬期の白馬乗鞍岳山頂。強烈なブリザード。真っ白で空か地面かもわからない。退路を見つけるのに目を見開いて、雪面に残してきた赤布のついた竹竿を見つける。

10日間かけての山岳部の春合宿。烏帽子~槍ガ岳~燕の積雪期「裏銀座~表銀座縦走」。大天井のコルで対風姿勢をとって、風が息するのを待っての通過。

今回はそこまでシビアーではありませんが、久しぶりに緊張感がありました。強風なんで、下を向いて歩きたいところですが、ルートを見失わないために、眼鏡はミゾレで曇っていますが、目を見開いて前を向いて突き進む。ストックがなければ立っていられません。学生時代の、経験、知識、技術それからワンゲル魂、そして現在の「体力」←ここが一番大事。そこからしてまだ「余裕度」がありましたが、後ろの女性二人が心配です。

「冬山とは、そこに人間の存在を否定するところ」

こちらがアクションを続けなければ死が待っています。大げさな表現ですが、久しぶりに「冬山」を味わいました。なのでその困難を克服したあとの充足感が大きい。

稜線を降りると、そこは秋山。指先の感覚もほどなく解消。「秘湯の山 」で登ったところを、延々と下ります。

11時15分 鑓温泉到着。営業が終了し小屋は折たたまれておりましたが、温泉は湧いており、登山者がテントを張っておりました。そこで雨の中、小屋で作ってもらったお弁当を食べて、またまた延々と下山。

14時猿倉に到着し、「唐松~不帰キレット~白馬鑓」縦走が終わり、「北アルプス全脊梁トレース」に王手がかかりました。

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